水分補給
食欲があれば、消化のよいものや母乳、ミルクもかまいませんが、食欲なければ,水分(白湯、麦茶、こども用イオン飲料、果汁など)だけでも、こまめに充分あげましょう。
衣服、ふとんの調節
熱が上がる時に、寒気がしてふるえたり、手足が冷たくなることがあります。このような時はふとんや毛布などを増やして暖かくしてあげてください。
熱が上がりきると、顔もほてり手足も熱くなり、暑がりはじめます。汗ばんできたら、着ているものを脱がして、お湯をしぼったタオルで体をふいてあげると、体の熱を少し下げ、体も清潔に保てます。最後に乾いたタオルでふいてさっぱりしたら、着替えさせましょう。ふとんや毛布は減らして、熱がこもらないようにしましょう。
熱さまし
42度以上の熱が何日も続かない限り、熱そのもので頭がおかしくなることはありません。ウイルスや細菌は熱に弱いので、ウイルスや細菌から体を守ろうとして、体は熱を出しているのです。熱さましはなるべく使わないようにしましょう。ただし38.5度以上の熱のためにぐったりして「水分をとれない」、きつくて「夜もずっと眠れない」ときなどは、熱さましを使ってあげても良いと思います。熱さましを使うと1.5~2時間くらいで効果が現れます。実際に熱は下がらなくても、水分がとれたり、眠ることができたなら、熱さましの役割を果たしたと考えてよいでしょう。
続けて使う場合は6時間以上の間隔をあけて下さい。
熱性けいれんのある人に使う場合は、けいれん予防の薬を使用して30分以上あけてから熱さましは使用してください。
氷枕やアイスノン、「冷えピタなど」
頭やひたいを冷やすのが気に入っているのならかまいませんが、嫌がるのを無理に続けるほど有効ではありません。氷枕やアイスノンを使って熱を下げる場合は、タオルで包んでから、わきの下や、股の付け根などを冷やすのが有効です。
「冷えピタなど」が額からずれて鼻をふさぎ乳児が窒息する事故がありました。顔にかぶせたハンカチなどを自分で取りはらえない乳児、特に6カ月未満の乳児では「冷えピタなど」は危険です、額には決して使わないようにしましょう。