頻度は?
日本での報告は、
乳児:約10%
3歳児:約5%
学童以降:1.5%~2.6%
最も症状の強いアナフィラキシーショックは700人に一人(0.14%)
即時型食物アレルギーの原因食物は?
0-3歳 | 1位 鶏卵 | 4-6歳 | 1位 鶏卵 | 7-19歳 | 1位 甲殻類 | 20歳以上 | 1位 甲殻類 |
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2位 乳製品 | 2位 乳製品 | 2位 鶏卵 | 2位 小麦 | ||||
3位 小麦 | 3位 甲殻類 | 3位 そば | 3位 果物類 |
即時型食物アレルギーの症状は?
皮膚症状 88.6%・呼吸器症状 26.8%・粘膜症状 23.8%・消化器症状 13.4%・ショック症状 10.9%
注意点は?
- 乳児の食物アレルギーの多くは、アトピー性皮膚炎を合併しています。スキンケアや薬物療法を先に行っても症状が改善しない場合に食物アレルギーの関与を検討しましょう。
- 乳児の即時型アレルギーの主な原因である鶏卵、乳製品、小麦の多くは、その後加齢とともに、80%~90%が耐性を獲得し食べられるようになります。
- 学童から成人で新規発症してくる即時型食物アレルギーの原因食物は甲殻類、小麦、果物、魚類、そば、ピーナッツが多く、耐性の獲得の可能性は乳児期発症に比べて低いと言われています。
- 即時型食物アレルギーの最も頻度の高い症状は皮膚症状ですが、アナフィラキシーショックを呈する例もあり注意を要します。