知っておきたいお肌の情報
加齢に伴う変化
加齢による皮膚の変化
年齢とともに皮膚はどのように変化していくのでしょうか。
最近では皮膚の老化は紫外線に当たる量に大きく作用されるといわれ、紫外線による老化のことを「光老化」と言います。皮膚の老化の80%が光老化に関与しているといわれます。
たとえば、私たちの上腕の内側は紫外線に当たることが少ない部分ですが、よく見てみますと意外ときれいな皮膚であることに気づきます。また、熟練した電子顕微鏡学者でも、20歳と80歳の臀部皮膚を区別するのは難しいといわれます。したがって小児の時からの紫外線対策がその後の皮膚の老化に大きく関わってくるといえます。
つまり、皮膚の老化には「自然老化」と「光老化」の二つがあり、加齢による皮膚の変化とは自然老化に光老化の加わったものといえます。その中でも光老化の皮膚の変化は顕著であり、しみやしわ、乾燥、粗造、腫瘍の発生がみられます。
加齢によって起こる皮膚病変としましては、老人性色素斑(日光黒子)、老人性白斑(色がぬけて白く見える、直径5㎜から1㎝位)、老人性疣贅(いぼ状の盛りあがり、脂漏性角化症ともいう)、老人性血管腫(直径2㎜から5㎜位の鮮紅色の盛り上がり)、老人性紫斑(腕などに打ち身として気づかれる)、老人性面疱(額や頬の直径3㎜位の毛穴の開いた盛り上がり、中央に黒にきびを伴うことがある)、有茎性線維腫(首に多数できる直径2㎜位の茶色い盛り上がり)、その他日光角化症、皮膚癌などがあります。
加齢による皮膚の変化
- 1.しわが増える・たるむ・はりがなくなる
- 2.皮膚の光沢・つや・なめらかさが低下
- 3.きめが粗く、皮溝がみだれる
- 4.しみが増える・脱色素斑が生じる
- 5.皮膚の色が黄色味がかる
- 6.頭髪が減少し、こしがなくなる
- 7.頭髪が禿げる・白髪が増える
- 8.眉毛・耳毛が長くなる
- 9.爪の白濁、湾曲が強くなる